2013/02/24号  

旅の途中で黒く長く、美しい髪の毛を三つ編みしたウイグル人女性と出会いました
今回は「髪」にまつわる文化について書きたいと思います

坊主の少女

 
 
  
 
ウイグル自治区やウズベキスタンなど中央アジアの国々を旅したことがある方は坊主頭の少女を見かけたことはありませんか?私にはとても衝撃的で旅の思い出とともにずっと記憶に残っています。
 
2008年春、ホータンからアクスへの砂漠公路を走る長距離バスの中でとてもかわいい少女と出会いました。
10歳前後といったその子はピンク色のワンピースがよく似合う彫りの深い美少女でした。
屈託のない笑顔で私の横にやってきて、絵をかいたりお菓子を半分個したり、カメラを覗きこんだり。タクラマカン砂漠の景色を眺めながら少女と遊んでいると狭いバスの中も飽きることはありませんでした。
 
 
 
 
数時間走るとバスは砂漠の中の休憩スペースのような場所で一度停車し、私たちは降りて新鮮な空気を吸いました。
その時、とても自然に少女が今まで頭に巻いていたスカーフをはずしました。
私は全く予想もしていなかったのです。少女が坊主だということを。容姿と髪型のアンバランスさがなんとも不思議でした。
その後も私の隣で無邪気に遊んで、
そしてアクスよりずっと手前の小さな村の停留所で少女はお父さんに手をひかれて降りていきました。こうして書いていると、坊主頭の少女がはにかみながら手をふる姿が蘇ります。
 
 
後から知ったのですが
ウイグル人には、黒く長くそしてきれいな髪の毛が生えるようにと願いを込めて女児の頭を剃る伝統があるそうです。
細い毛や猫っ毛・くせ毛などが生えてくると、本人の了解を得て美しい毛が生えるまで繰り返し剃るということもあるそうです。
また、髪にまつわる伝統は男児にも見られ、一部の毛だけを割礼頃まで伸ばし続けるというものだそうです。残念ながら男児に関しては私は見かけることはありませんでした。
 
ホータンにて この少女もまた帽子を取ると坊主頭でした
 
 
 
私は改めて少女の写真を手に取りました。
と同時にロングヘアの美しいウイグル人女性の写真も手に取り、長くて美しい三つ編み姿の裏にこうした努力があったことを知り、
「今頃はこうなってるのかな。」と少女が女性になった姿を想像しながらあの旅を懐かしく振り返っています。
 
   

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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